彼女: 「せんせ~い。これから流行るものでお悩み系と言えば花粉症じゃないですか?私はあまり症状がきつくないんですけど・・・きっとアクセスが来ると思うんですよ。
「花粉症対策」というブログを作ればがっぽり儲けられるんじゃないですか?」 私: 「あ、それ私がこの前キレたやつね(-"-)
「花粉症対策」だけだとタイトルに具体性がない。
君は勝手に花粉症になった側の人間になってるけれど、これでは、【日本中の全ての杉の木を切る】とか、【ブタクサを根絶やしにする】とかも解決法。
ぜんぜんニーズが絞れてないよね?
彼女: 「そうでした!(>_<)言われたばかりなのに・・・・。で
もでも、花粉症のマーケットって広そうじゃないですか?アレル原,症状名,点鼻薬,点眼薬まで幅広く顧客を想定できますよ?」
さて、この会話の後に続けた私のアドバイスが今日のビジネス副業講義である。 テーマは「顧客目線」 彼女の発想は悪くないのだろうか?
花粉症の対策を軸としてそれに対する情報を細かく書いていく。
ニーズはありそうだからYESと答えてしまうあなたはまだまだ素人である。
なぜならこの発想はあくまで売りたい側からの目線であり、花粉症に苦しむ側からの視点ではないからである。
そもそも彼女は花粉症にかかったことがないのだから、このような発想に陥っているわけだが、実際に花粉症の症状がつらい人はどんなこと思うのだろうか?
それがタイトル。
「鼻水はどれほど飲んでも体に害がないのか?」という問いである。
実際に体中の水が鼻に集まってきたかのようにポタポタととどまることなく流れてくるようなひどい花粉症にかかっている人は、 すでに、自分が花粉症であることを知っているし、病院でアレルギーチェックも受けてるし、当然マスクなどの対策はしているはず。
そんな人に向かって「花粉症の原因は杉ですよ??」なんて言っても心に響くはずがない。あなたが権威ある医者でない限り聞く耳は持たないのである。
それよりももっと根源的な悩みを想像出来るようになってほしい。そしてたまたま気づいて、ネットで調べたいことを想像することが大切なのである。
彼らはこう思っているのではないか?
「あ~だめだ(>_<)もう目を取り出して歯ブラシでこすってしまいたい。
病院の薬だって大して効かない・・・。
飲むと眠くなるし職場では使えない・・・?なにか解決法はないか?」
「あ~いやだ(>_<)・・・止まらない鼻水。なんか飲み込んじゃっているけれど、害はないのだろうか?」
・・・ちょっと調べてみよう。
こういう顧客からの視点=相手側に立った想像をめぐらせないからネットのマーケティングに失敗するのである。
私だったら「花粉症対策COM」のような陳腐なサイトは作らない。
「鼻水飲みつづけて20年!俺の花粉との戦いを知れ!」
とでもタイトルを作ってくだろう(笑)
書き出しだって一工夫。 「・・・・。そう、オレは飲んできた。我慢し続けてごくごく飲んできたんだ!10年もの間、飲んできたんだよ?薬ではなく鼻水を!!
そんな俺の話を聞いてほしい・・・俺のズルズル歴をなめるなよ?」 ・・・なんてね(笑)
この後に続けて花粉症についての話題を続けて行けば良いのである。 「
「花粉症の対策はまず手を洗ってうがいをすることです・・・」というまるでどこかの辞書から拾ってきたような文章だけで作られた花粉症対策COMと
「俺の鼻水対策COM」とどちらが個人的であり、センセーショナルであり、オリジナル性があるのか?グーグルが求めているサイトなのか? 賢い読者の方なら気付くはずだ。 あなたは医者になる必要なんてないのである。
こうやって人を巻き込まないからリピータが増えず、話しかけようという気も起らない、中途半端なウィキペディアサイトができてしまうのである。
もちろん、情報を膨大に集めて、特定に分野の権威となるのであれば、花粉症対策COMだって十分に稼げるだろう。
ただ、将来的にブログで稼ぐという本質はこうではないと私は思う。顧客目線に立ち、人を巻き込む力がなければ稼げないのである。 あなたはどう考えるだろうか?