せんせ~い。ニュースで見たんですけどLINEがついに5億人突破しましたね!やっぱりこれからのビジネスはLINEなしではやっていけないんですね♪
日本すご~い!!
と、授業中教師の目を盗んでLINEをやるアホな生徒の発言から今回のネットビジネス講義をはじめようと思う。
多分読者の方もちょっと冷や冷やしているのかもしれない。
今からLINEアプリの作り方、LINEの集客やアフィリエイトなんかをマスターしておかないと時代に取り残されるのでは??ネットビジネスは流行り廃りが早いから、いつどうなるか分からない!!
なんて。
私の通常授業ではSNSの違いと性質について講義することはあるので、ここではっきりさせておこう。
人はかわいいという文脈で物を消費してしまうようになった。この流れに乗ったのがLINE3億人突破の本質だろう。もちろん無料通話・クローズドな空間などMIXIの成功と失敗を巧みに取り入れているが、やはりかわいいスタンプの力は大きい。
おいしい料理よりも、かわいい料理。
食べログなどのランキングサイトも女性票のかわいいを取り入れられない店は軒並み低評価。豪華な重箱じゃなくてキャラ弁が良い。バランスなんて二の次である。
店の前に○○ウォーカー掲載!なんて宣伝よりも、これからは店の看板に独自のスタンプを貼っておいて、店で食べたら無料でスタンプもらえますよ♪
なんて戦略はありだと思う。
(逆に思いっきり渋い+汚いっぽい店が流行るとも思う。)
生徒:
「うんうん!そうですよ。やっぱりかわいい♪って要素が大切!フェイスブックは堅苦しくてなじまないんですよね~。写真も誰に見られるか分からないし。古臭い。」
私:
「ほう、そうかい。じゃあ俺もニューキャラ作ろうかな?○○くん、俺のスタンプ作ってくれない?、それで遠隔で講義ができるようになったら、私も家から出なくて楽だね!!」
生徒:「先生のスタンプは□□に決定!!スマホで授業は楽ですよ!」
私:(-"-)・・・・。「まあな、名前から想像するにそうなるな・・」
生徒:「でね、先生、やっぱりフェイスブックってこのまま滅びるのかな?と思うんですが?どうなりますかね?」
私:「人間同士のコミュニケーションが変わったということ?」
生徒:「う~ん分からない・・でも昔の授業で絵文字と日本語の話をしてくださった時に、同じようなことを言っていた気がします。だからFacebookのようなダイレクトなコミュニケーションはどんどんなくなっていくと思います。」
私:「あながち外れとは言えないかもね。隣に友達がいるのにみんなでスマホやったり、隣の教室に彼女がいるのにショートメールを打つ人って増えているからね!!集団でファミレスで無言でスマホなんて光景も良く見るねぇ」
生徒:「会話ってもうメールにどんどん切り替わるんですかね?」」
私:「・・・(-_-;)そういえばさ、もうすぐEJU(日本留学試験)の発表があるでしょ?
その結果が350点を切ったら君の第一志望の○○大学行けないよね?
その時さ、職員室に駆け込んでくるよね?どうしよう?どうしよう?
と顔を真っ青にして半泣きで相談に来たときにね・・・君の顔なんて見ないで・・・・・」
ウサぴょ~ん。
大丈夫ぴょ~ん。
なんとかなるぴょ~ん
ってLINEで返したらどう思うかね?(笑)
生徒「・・・(>_<)・・・泣きますね。」
どうだろう?あなたはできるだろか?末期の患者に死の宣告を下すときスタンプを使うことができるだろうか?メールで返信できるだろうか?
私にはできない。
SNSは公私の使い分けで伸び方が違うだけ
それがLINEとフェイスブックの差だと思っている。公私の使い分けだと思っている。私人としての私と、公人としての私、その区分が世の中でどう変わっていくか、きっとこの認識で伸び方が変わって来るだろう。
当然私は学校では教師であり、家に帰るとたんなるワイン好きな普通の人。
LINEにはLINEの良さがあり、フェイスブックにはフェイスブックの良さがある。中心にいるのは人間である。
新しいSNSが登場するたびにいつもこの話題になる。もう古いSNSはダメになるのだろうか?
私の答え、人は同じ服だと飽きてしまう!ただ、今はLINEが流行っているので、自分のキャラと、社会における立ち位置を使い分けてうまく利用すればよい。
使えるものは取り込んでしまえば良い。ただし一方に振れ過ぎるな!
光りもあれば影もあるのがSNSの世界だから。
とまあ、こんな感じの会話をした後に。授業中にLINEを使っていた学生のスマホを取り上げて職員室のロッカーへ放り込んだ(-_-メ)のであった・・・。